歯列矯正中の注意

痛みについて

口の中に矯正装置がはいり、歯が動き始めると痛みを感じます。

  • コップ1杯のお湯にティースプーン1杯の塩を混ぜて、口にふくむと楽になります。
    それでも痛いときは、痛み止めを飲んでください。
    痛みは個人差がありますが、3日から1週間くらいでおさまります。
  • 痛いときの食事は、やわらかいものにしてもらいましょう。
    たとえば、お豆腐やゆでた野菜など。
  • 装置がくちびるやほほにあたって痛いときは、綿をくちびるとの間に挟むと楽になります。
    がまんできない時は、医院に連絡してください。

食事について

装置はこわれやすいものです。前歯は特に気をつけましょう。

気をつけたい食べ物

  • 歯につきやすいキャラメルやガムは控える。
    くっつきやすい食べ物は装置に悪い影響を与えます。ブラッシングしても落ちにくいので気をつけましょう。
  • 甘いものは少なめに。
    甘い食べ物の食べかすはプラークの栄養になり、虫歯の原因になります。なるべく少なくして、食べたら必ずブラッシングするようにしましょう。
  • 固い食べ物は小さく切って食べましょう。
    りんごやおせんべい、かたい生野菜の丸かじりはいけません。装置が壊れることもありますので、小さく割ったり、切ったりして食べましょう。
  • 子供大好きなカレーも矯正中は食べるのに注意が必要です。カレーによってゴムが黄色に着色してしまうからです。お勧めは、矯正調整日前日。翌日はゴムを取るので、黄色になってもすぐに取り替えてもらえるので、普段食べにくい食事を取るチャンスです。

歯のみがき方

ハブラシは小回りがきき隅々磨けるように、ヘッド部分が小さめのものを使います。
歯磨き粉は少なめにつけ、長い時間磨くことを心がけましょう。また、歯ブラシはいつもよりも磨り減りが早いので、こまめに新しいものと交換して下さい。

<ブラッシングのこつ>

  1. 歯ブラシを歯と歯肉の間に斜めに当て、矢印の方向に細かく動かします。
  2. 毛先を歯肉の方向からワイヤーの下に入れ、細かく動かします。
  3. 2と反対側からワイヤーの下に毛先を入れ、細かく動かします。
  4. 歯と歯の間は歯ブラシをたてて、毛先を歯垢に届かせて上下に動かします。
  5. 1~4で歯の表面を磨いた後、奥歯の裏側も毛先を届かせて細かく動かします。
  6. 奥歯のかみ合わせは奥から外にかき出す様に磨きます。

<歯間ブラシでの磨き方>

  歯ブラシを歯と歯肉の間に斜めに当て、矢印の方向に動かします。

装置の故障について

こんな時はすぐ連絡してください。

ブラケットやチューブがとれた時。とれてしまったブラケットやチューブは持ってきてください。
ワイヤーがずれたり奥のワイヤーが歯ぐきにあたって痛い時。
装置が歯ぐきやくちびるにあたって痛い時。
アーチワイヤーが折れた時。
バンドがゆるんで動く時。